平成24年7/31、8/1日の2日間にわたり千葉県社会福祉法人経営者協議会 青年部会が主催する平成24年度東日本大震災復興支援活動に初めて参加させていただきました。 昨年から数回にわたり青年部の活動として復興支援活動の話を聞き、参加してみたいと思っていましたが「自分に何が出来るのだろう」という考えが先に立ち行動に移せませんでした。 しかし、福祉の世界に身を置きながら大きな震災から立ち上がろうとした人々の現場に1度もいっていないことに恥ずかしく思い、お仲間に入れていただきました。
宮城県の仙台駅は、七夕祭りに向け華やかな飾りで賑わっていました。しかし、今回のボランティアに行った仙台市若林区の沿岸地域は、一面平坦で家屋の基礎や津波の影響による荒れた畑が残る寂しい風景が広がっていました。
ボランティア団体「ReRoots」のスタッフより紹介された活動内容は、向日葵畑の除草作業でした。畑は津波の影響で海水を含み塩害で固くなっていましたが、復興の希望と思いがこもった向日葵の苗と、生命力の強さを感じる雑草が生い茂っていました。 7/31日は日差しも強く猛暑でしたが、諸先輩方は鎌を手に取りなりふり構わず雑草の除草作業を一心不乱にしている姿に熱い思いを感じました。畑仕事から最近はデスクワークが多くなり、体力のなさに嘆きながらも前にある雑草を少しずつ刈っていくことで畝の周りが整備されていく状態に満足感を得ることもできました。「現地に立ち、自分たちのできることを一生懸命やる」という姿勢は悪辣な条件の中でも、根を張り必死に太陽に向かって花を咲かせる向日葵と福祉現場で働くスタッフの姿が重なりました。その畑の中に自分の「思い」という種を一緒に埋めることが出来たことは今回の活動に参加した自分にとって大きな収穫だと感じています。
このような貴重な体験をすることが出来たのも、今回の活動を参加するにあたって快く仲間に入れてくださった青年部会の皆様の温かい心配りのおかげだと感じます。これからも、できるだけいろいろな活動に参加させてもらい「どんな地でも自分らしく根をはり、成長していける向日葵」のようになりたいと思います。これからも宜しくお願いします。
社会福祉法人 槇の実会
第2ひかり学園園長 伊藤 哲夫