研修報告

京セラ式アメーバ経営セミナー
変革期を乗り越える福祉事業経営
~アメーバ経営(全員参加経営)が現場を変える~

【日時】平成27年2月25日(水)10時~17時
【会場】バーディホテル千葉 2階会議室

 2月25日千葉市内の会場に於いて「平成26年度 第2回千葉県社会福祉法人経営者協議会青年部会研修会」が開催された。
 研修の内容としては、有名航空会社を経営破綻の窮地から救ったとされる経営手法「京セラ式アメーバ経営」について、京セラグループのKCCSマネジメントコンサルティング株式会社の山下様、渡邊様よりご講義を頂いた。

 午前中は長年、京セラでお勤めになられ、アメーバ経営が「普通の事」であった山下様より、「京セラ式アメーバ経営について」のご講義であった。
 京セラの成り立ちから、会社設立以来一度も赤字決算をした事が無い現在の運営に至る過程を熱くお話し頂いた。「毎日が勝負」の製造販売業界からの意見として、介護報酬の減額改正については「3年に1度の改正なのだから、3年間は今のまま。3年間、取り戻す努力が出来る」とのお話しがあった。
また、人財は「考え方×熱意×能力」で成立し、どこが欠けていても求められる人物とは成り得ない。会社(人)も社会に生かされており、役目が終わったと思われたら会社(人)も社会では生きてはいけないとのお言葉が、現在の社会福祉法人運営に求められるものであると再確認した。

 午後は具体的なメーバ経営の取り入れ方のご講義であった。どのようにすれば「全員参加・全員経営」ができるアメーバ式法人運営が出来るかを、実際に取り入れている社会福祉法人の事例を参考に確認した。また、特徴的である、「時間採算表」の運用方法等を個人ワークを交えながら行なった。
 社会福祉法人運営とは異なる部分はあるが、大企業の運営方針や社内風土、厳しい考え方を聞き、身の引き締まる思いがする研修会であった。全従業員の物心両面での幸福の追求と同時に、利用者様の満足度向上及び地域福祉の進歩発展に寄与できる法人事業所運営を心掛けたいと思う。
 研修会終了後、青年部会が開催され、今年度で2年間の任期が満了となる、役員・委員の選任を行ない、部会長・副部会長及び委員の皆様の再任、新任案が可決された。
 また、来年度の事業計画(案)並びに平成26年度補正予算(案)、平成27年度予算(案)も併せて可決された。

 今年度を振り返りますと、法人運営に係る研修会が複数回あり、更には昨年9月には千葉県が主催となった全国大会が開催される等、内容の濃い年度であり、千葉県青年部会の結束が更に強固となったのではないかと感じております。
役員・委員の皆様におかれましては企画から運営まで、色々とお骨折りいただきましてありがとうございました。
次年度以降もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

社会福祉法人創誠会
渡邊尚太