去る、9月29、30日に千葉市内の会場に於いて「第18回 全国社会福祉法人経営成年会全国大会」が開催された。
今年度の大会は開催県所属である私達、千葉県社会福祉法人経営者協議会青年部会の役員・委員も主催側としての参加となった。
受付ではチーバ君がお出迎えし、開会式では藤代部会長の「開会の言葉」で開会宣言がされた。
全国社会福祉法人経営青年会会長 廣江晃様 より「社会における社会福祉法人の役割とは」という題目でのお話があった。
法人の基本理念に沿った健全な運営を行なっている事を世間にアピールする事や、法人に関わる人全てが幸せとなるように努力する事などが内容にあった。
「ForではなくWith」地域と共に存在する事というお言葉に共感した。
「時代の社会福祉法人経営を担う者として、今すべきこと」を題目として、厚生労働省大臣官房企画官 乗越徹哉様、株式会社明治安田生活福祉研究所主任研究員 松原由美様、全国社会福祉法人経営青年会会長 廣江晃様による鼎談が行われた。
国が、社会福祉法人に対してどう思っているのか、今後どのような流れとなるのかとの内容を乗越様より、非営利組織の本質を全うするように行動する事の必要性や、組織が持つ信頼のシグナルを発信し続ける事の大切さのお話が松原様よりあった。廣江会長によるフリートークもあり、心身共に引き締まる思いがした。
「社会福祉法人経営」「地域活動推進」「人財育成」を題材に3部屋に分散し進行した。私が参加した社会福祉法人経営では、①中長期計画の策定方法②私たちに出来るCSR③地域活動推進モデルの構築の発表であった。どの法人の発表もすぐにでも自分の勤めている法人で真似をしたい内容であり、大変参考となった。
*夜の懇親会では千葉ロッテマリ-ズチアパフォーマーM☆Splashによる、華麗な歌やダンスで会場の参加者を巻き込み、熱気あふれる盛り上がりであった。
「社会福祉法人の応援団」と自称される上智大学総合人間学部准教授 藤井賢一郎様より「社会福祉法人の取り組むべき課題」としてご講義をいただいた。
世間より批判がある一部の社会福祉法人に対する意見を重く受け止め、次世代の経営者により「社会福祉法人制度」を再構築するべきとのお話や、今後の方向性についてのお話があった。
全国の各委員の方々の活動報告があった。
臭気で排泄を知らせるシートの研究開発を行ない、商品化へと努力されている株式会社aba代表 宇井吉美様より「予測の介護をデザインする」としてご講義をいただいた。代表自らベットの中で排泄行為を行うなど、身を以て商品開発に力を注ぐ姿勢には情熱が感じられるところであった。
今後、ロボット含むIT化が進む日本の介護に対し、「最終的に人を癒せるのは人」であると、原点回帰させられる内容であった。
「働く誇り」と題し、株式会社JR東日本テクノハートTESSEI 矢部輝夫様よりご講演をいただいた。
今でこそ新幹線の乗継間のたった7分間で車両の清掃・整備を行なう「奇跡」と呼ばれる凄腕集団であるが、ここまでの集団となった道のりと、原動力となるポイントのお話があった。その中でも従業員一人一人が「気づき・共感・共創」して取り込んだ成功体験ををまとめたスライドショーには会場一同が感動させられていた。
「改善はトップダウンで始まりボトムアップで完成する」という言葉に共感し、今後業務を行なっていくうえでの勇気となった。
以上、2日間に渡る研修であったが、全国の社会福祉法人の青年経営者との2日間に及ぶ研修会は大変有意義なものであり、多種多様な取り組みを聞く事のできる貴重な機会となった。
また、私達青年会員は現在の社会福祉法人を取り巻く様々な状況を再認識する事が出来、「今できる事」と「とらなくてはならない行動」の仕分けを行なう事が出来たと感じる。
今回の全国大会を通し、部会長、副部会長を始め運営に携わられた委員の皆様方の素晴らしいチームワークを見せて頂きました。委員の皆様、大変お疲れ様でした。
社会福祉法人鎌ケ谷ひかり福祉会
渡邊 尚太