研修報告

平成27年度 千葉県社会福祉経営者大会に参加して

【日時】平成28年1月20日(水)
【場所】オークラ千葉ホテル

 平成27年度千葉県社会福祉経営者大会が、オークラ千葉ホテルで開催された。
 今回の大会は、平成28年度からの「各法人における社会福祉法改正への対応~施行に向けた準備~」をテーマとし、各法人が学び合い、各法人同士が取り組めることを目的として開催された。全国の社会福祉法人に対する逆風の中、千葉県内の高齢・保育・障害問わず、160名を超える社会福祉法人経営者の参加があり、今回の社会福祉法人制度化改革に対する関心の高さが伺えた。
 初めに、千葉県社会福祉法人経営者協議会 田邉会長よりからの基調報告があった。
 会長より、「社会からの社会福祉法人経営へ対する大変な批判」があり、昨年の報酬改正に至ったこと、更にはその批判から法人制度改革へと進んでいく事のお話がった。
このような事態となってしまう前に、私達自身が地域にしっかりと社会福祉法人の存在価値をアピールできたのか、公益性・非課税性を約束されている制度の中で、もっと社会貢献できたのではないかとの問いがあった。
この逆風のなか、ピンチをチャンスにしていく為に、各法人・事業所単位ではなく、経営協という組織で戦っていこうという号令があった。
 次に、全国社会福祉法人経営者協議会 制度・政策委員会 副委員長である浦野正男先生よりご講義があった。
 講義の中では、社会福祉法人制度改革に至る経緯と背景のお話があり、中央でご活躍されている先生のリアルなお話をいただいた。
 私達、社会福祉法人に何が求められているか、何を問われているか、私達の存在意義は何か、等核心に迫る内容であった。社会福祉法改正の内容として「地域における公益的取組を実施する責務」がある事、「事業運営の透明性の向上」が求められる事、「組織運営のガバナ ンス強化」、「財務規律の強化」が急務である事などが詳しく説明された。
 最後に「説明」として、全国社会福祉法人経営者協議会事務局であり、全国社会福祉協議会法人振興部副部長の吉村尚也先生より、社会福祉法人における財務規律の課題として「社会福祉充実残額の具体的算定方法」のお話があった。
 説明では、ポイントである①社会福祉制度見直しに関する基本的な考え方②社会福祉法人の財務規律について③「社会福祉充実残高」の算定方法について④その為に今から準備する事のお話があり、⑤として、全国経営協の取り組みについての内容であった。
 現実的で大変参考となる内容であり、今から準備することを各法人で確認できる内容であった。

   以上が大会報告となりますが、私達、青年部会員も社会福祉法人が更に地域で無くてはならない存在となる為に日々の業務に当たることはもちろん、社会福祉法人の将来を見据えて活動していかなくてはならないと痛感させられる大会となった。
 「ピンチをチャンスに」する為、千葉県社会福祉法人経営者協議会青年部会も高齢・障害・保育の種別を超え、更に強固な団体となっていきたいと思います。

社会福祉法人創誠会
渡邊 尚太