①社会福祉法人制度改革と中期経営計画の策定のポイント、②地域共生社会の実現に向けた社会福祉法人が果たすべき役割、③福祉人材確保をめぐる動向と地域に信頼される戦略的な広報の3点を中心にお話しいただきました。
1点目の社会福祉法人制度改革と中期経営計画の策定のポイントでは、社会福祉充実残額の算定と社会福祉充実計画を作成するに至った経緯や社会福祉充実残額で算定された額の意味などをお示しいただき、また、中長期計画を立てる必要性などについてもご講義頂きました。
2点目の地域共生社会の実現に向けた社会福祉法人が果たすべき役割では、多様化、複雑化、困難化、複合化してきている福祉ニーズにどのように対応すべきなのか、また、社会福祉法で地域における公益的な取組、地域公益事業、その他の公益事業の3点示されており、それぞれの事業内容についてご講義頂きました。
3点目の福祉人材確保をめぐる動向と地域に信頼される戦略的な広報では、これから人手不足倒産が起こるのではないかと想定される事態になっており、採用環境の状況は全国的に福祉人材の確保が極めて難しくなってきています。全国経営協で作成されました、福祉人材確保マニュアルを参考にするとこうした課題を解決できるヒントがあることを学ばせて頂きました。
金谷内様から、全国社会福祉法人経営者協議会が作成されました指導監査ハンドブックをもとにした指導監査ガイドラインのポイント、福祉人材確保マニュアルやアクションプラン2020の活用方法などについてご説明頂きました。
髙柳様よりデュアル・システムの制度の説明と、この制度で入職された2名の方についてご報告いたただきました。法人で取り組まれて見えてきた課題としましては、保護者の方に対してもこの制度を理解して頂くこと、就学期間中の勉強と仕事を両立できる体制づくりと養成校との情報の共有を密にしていくことなどが挙げられました。
お二人からオールちばともの目的実現に向けた現在までの取組みと今後の活動内容についてご報告いただきました。オールちばともは、千葉県内の更なる地域の公益的な実践を法人間で共有し、地域の実情に即した取り組みの創出をめざし発足されました。千葉県を11ブロックに分け、平成30年度は、本プロジェクトメンバーや経営協青年部会の会員のいる地域5ブロックを施行的に実践していきます。ブロックの活動は、それぞれの地域ニーズを発掘し、そこから見えてきたブロックの強み弱みを把握し、公益活動と災害時の緊急支援活動などを、高齢、障がい、保育の3種別が連携を図り、平成31年4月には地域で実践を重ねていくことを計画しています。