今回の研修会では、メンタルトレーニングのセルフコミュニケーションについて学びました。先生より、自分の「気づき」だけではなく他の人の「気づき」も大切にして、「なるほど!」と知ることで自分の柔軟性を得てほしいということから、グループワークで意見を出し合いながらの研修となりました。
セルフコミュニケーションは、自分自身との対話や他人とのコミュニケーションの前に自分の中に起きるものです。五感を通じて受け取った情報に自分自身の固有のフィルターが引き起こしている反応です。自分の世界で反応していることに気付くことで、自分にとってより良い感情や思考を手に入れることができます。
苦手意識や緊張はすべて自分で引き起こしています。過去の体験や経験から自分の脳が独自にプログラムされ、反応を起こしていて、その無意識のプログラムを変えるのがメンタルトレーニングです。
例えば同じ出来事でも、緊張する人と平気な人がいます。緊張する人は、「息苦しい」「手が震える」だから緊張している!等と、自分で緊張している証拠を集めることで緊張が高まってしまっています。
またそのような嫌な出来事を自分の中で再体験を繰り返し、ストレスを感じている人が多いそうです。
緊張を軽減するためには、普段の緊張していない調子が良い時の自分の状態はどうなのか?その時の証拠を意識して集めておき、緊張した時に自分のリラックスへとつなげていくのもセルフコミュニケーションの活用だそうです。
相手に影響力を持つためには、セルフコミュニケーションを踏まえたうえで相手の内的な世界に共感することが大切だということも学びました。
そして後半のセルフコミュニケーションの顕在化では、自分の価値基準を知るため、表を作成することで自分の優先順位が確認できることや、職場等のチームで行うことで、組織が何を優先し大切にするのか?その価値を共有することができるという方法を学びました。
苦手意識や緊張など、セルフコミュニケーションを自分の味方にすれば気持ちも軽くなり、他の人とのコミュニケーションも良いものに変えていくことができる。自分が何を考え日頃どの様な練習をしておくのか、今後の対人コミュニケーションで大いに役立てることのできる研修内容でした。
社会福祉法人創明会
星 雅也