令和6年度第1回目となる研修会は「Do&Think 〜スポーツを通したまちづくり〜」と題し、オルカ鴨川FC株式会社の取締役社長兼GMの北本 綾子氏を講師に招聘しました。
オルカ鴨川FCは日本の女子サッカーチームで、地域とのつながりを大切にした活動を展開しています。その取り組みは、「ひと・まちを元気に」「女子サッカーをメジャーに」「こどもに『夢・希望・輝き』を」を柱に、スマイルコミュニケーションプロジェクトと題し地域貢献を通じてより良い社会を作ることを目指しています。
まず、サッカー教室や地域施設への訪問などは、地域の子どもたちにサッカーの楽しさを伝える大切な活動の1つとしています。これらの教室では、技術を学ぶだけでなく、チームワークやスポーツマンシップの重要性も学ぶ事と同時に、子供達が大きな夢を持てるようにと、力を入れている活動の1つです。こうした取り組みは、若い世代の健全な成長をサポートし、地域の未来を明るくする一助となっていると感じました。
また、クリーン活動や地域イベントへの参加を積極的に行っているそうです。地域の祭りやイベントに選手やスタッフが参加することにより、地元の人々と直接触れ合うことでコミュニケーションが生まれ、互いに距離が縮まり地域の一員としての絆を深めているということでした。地域連携や地域の課題解決など様々なことに挑戦し、助け合うことで、サッカークラブが地域に根ざすことを目指しています。
そして、選手達は福祉施設で働きながらサッカー選手として活躍される方も在籍し、選手達自身も「まずとにかくやってみる」「楽しんでいるか?」を大切にし、自分達の立場から、意思・役割・能力を常に考え、積極的に行動することは、サッカーにおいても、チームや組織が活躍する為に大切な事と仰っていました。
スマイルコミュニケーション活動は、サッカーを通じて地域社会とのつながりを深め、共に成長することを目指し、「スポーツの力」と「みなさんの力を合わせて」地域の活性化の取り組みを続けています。
今回の研修では、夢と同じように目標をしっかりと設定し、意志を持ち、自らが自分の価値や役割を考えお互いに補い合うという考え方が、福祉の考え方そのものなのかと、考えさせられる実りの多い研修でした。
社会福祉法人千草会
鈴木 徹生