令和7年11月17日、青年部会による恒例企画「突撃!となりの昼ごはん」今年度第2回目は、昭和28年に戦災孤児支援からスタートした歴史ある社会福祉法人 蛍雪学園様を訪問しました。
蛍雪学園様は、定員の増員や成田空港建設に伴う移転を経て、現在は酒々井町を拠点に運営されています。令和元年11月に改築された明るくモダンな新園舎で、越川理事長兼園長と越川副園長にお話を伺いました。



玄関には、数々のトロフィーや優勝旗、そして社会貢献活動に熱心なプロ野球で活躍した今江敏晃さんのグラブなどが飾られ、子どもたちの活動、活躍、活発さが伺えます。
越川理事長:「子どもたちの育成のため、スポーツ活動に特に力を入れています。野球では、年長の子が下の子に教えており、主将などのリーダーを経験することで、個々の成長と子どもたち同士の絆を育んでいます。また、今江さんとの交流も、子どもたちにとって大きな刺激となっています。」




新園舎は、男、女、高学年、低学年、幼児の5つのユニットに分かれており、各ユニット間には職員が泊まれるスタッフルームが配置されています。
越川副園長:「子どもたちの部屋は全室南向きで、窓からは庭の桜の木が見えるなど、景観の良い環境です。設計士と相談して設けた吹き抜けは、採光と館内の空気の循環を良くする役割を果たしています。」
また、館内には航空写真家チャーリィ古庄さんから寄贈された航空機の座席がソファ代わりに置かれているほか、地域の卓球大会の賞状も飾られており、地域との結びつきの強さも感じられます。




越川理事長:「昨年、チャーリィ古庄さんのご協力で、子どもたちをヘリコプターに乗せてあげることができました。成田空港や自分たちが住む地域の上空を飛ぶという、忘れられない経験です。国際医療福祉大学のヘリポートや成田空港株式会社、管制塔など、地域や企業が本当にいろんな形で協力してくれる。それが子どもたちの経験や自信につながっていると、心からありがたいと思っています。」
丁寧な見学を終えると、待ちに待った昼食の時間!
<本日のメニュー>
サラダ巻き、唐揚げ、茄子のおろし浸し和え、2種のさつま芋サラダ、大根の漬物、
卵と豆腐のお吸い物、柿(園内収穫)


調理員さんにお話を伺うと、そこには子どもたちへの温かい愛情と工夫が詰まっていました。
調理員さん:「子どもたちが一番好きなのは唐揚げで、取り合いになるほど(笑)。野菜を食べてもらうために、ドレッシングはマヨネーズとレモンを工夫したり、和風の胡麻油ベースにしたりと、いつも一工夫しています。先日子どもたちが掘った芋と、ご近所からいただいた芋を使って2種のさつま芋サラダに。お吸い物は、味噌汁より喜んでくれた卵と豆腐の吸い物を。巻物も、新しく入った職員の腕前を振るわせていただきました。すべては子どもたちが喜んで、野菜も美味しく食べられるようにという理事長の意向を大切にしています。」
見た目も美しく、栄養バランスも考えられた大満足の昼食でした!
越川理事長は、子どもたちがのびのびと生活できる環境について熱い思いを語ってくださいました。
越川理事長:「6年前に建て替えた園舎は、5年かけて建設しました。ユニット当たりの人数を減らし、一人部屋も設けたことで、以前よりゆったりと自分の居場所がある生活になっています。子どもの権利を尊重しつつ、どうしたら健全な生活を与えていけるか、地域のボランティアさんの協力も得ながら、色々な工夫をしながら日々努力しています。
また日々の暮らしの中で、職員も児童全員と一緒に食堂で食事をとりながらコミュニケーションを育んでいます。そして、その子の得意なことをなんとか導き出したい。運動が得意な子は運動を通して成長していってほしい、運動が苦手な子は行事企画での劇やピアノ演奏に挑戦することで、夢中になれること、得意なことをみつけていくことを願っています。」


蛍雪学園は創立以来450名が卒園されており、18歳で卒園した後も、スポーツ指導や職員として戻ってくる卒業生もいるそうです。
児童養護施設は、子どもたちが大人になる過程に寄り添い、その後の人生も支え励ましていく「家族のような仕事」であることを教えていただきました。
ご多忙の中、取材にご協力いただきました越川理事長をはじめとする蛍雪学園の皆様に、心より感謝申し上げます。