このセミナーを受けるまで「さとり世代」を知らなかったのですが、今後求人をしていく、また若手職員へのコミュニケーション方法としてとても参考になりました。研修受講後、早速インターネットで検索をしてみたところ、以下のように記載がありました。
さとり世代の特徴としてよく言われるのは「欲がない」でしょうか。でも、物欲とか性欲とか食欲とか…欲はあります。「絶対これじゃなきゃヤダ」と、あるひとつの対象に情熱を燃やすことが少ないだけ。
休日は、家でのんびり過ごすのが大好き。普段はちょっといいイメージの自分を演じているから、思う存分自然体でいたいのです。ごはんは家にあるもの、あるいはデリバリー。ゴロゴロしながら好きなことだけをやっていたいのです。
また、さとり世代は、何かに取り組むときに過程よりも結果を重視します。ラクをしてそれなりに良い結果を出せる方法を選ぶのです。
ひとつの物事に対して情熱を燃やすことがないと言いましたが、それは恋愛に関しても同じこと。彼らは「ひとりの相手を永遠に愛し続けるなんて、そんなの夢物語…」と考えています。男性の浮気は当たり前だと言われているのを聞いて、またメディアでは主婦の不倫が取りざたされるいま、さとり世代の考え方がそうなってしまうのも仕方ないと思いませんか?
さとり世代にとって、目立つことのメリットはほぼなし。デメリットのほうが圧倒的に多いみたい。たとえば、人間関係がややこしくなる、アピールが苦手など。
さとり世代が生まれたとき、すでにインターネットがありました。気になることや調べものは検索すれば簡単に解決。インターネットがなかった過去が想像できないほど!でも皆さんご存知の通り、難点が多いのもホントのところ。正しくない情報も数多くあるし、ネット依存の危険性もあります。さらに、コミュニケーションをSNSに頼りすぎてしまうことも…。
高価で新しいものを多く持つことが一種のステータスだった時代とはうって変わって、現代はブランドなど気にせず必要なものさえあればいい、というミニマム嗜好の人が増えています。さとり世代にも、そういう人が少なからず存在します。目立つのが苦手で自分を飾り立てたりしないので、無駄な出費はほとんどありません。
さとり世代の特徴として、人見知りかと思いきや、じつは人に合わせるのが得意ということも挙げられます。トラブルが嫌いで、複雑な人間関係も面倒だと考えているので、亀裂が生まれないようにうまく付き合おうとする、八方美人ともいえます。
不況といわれる時代に育ち、就職氷河期にあがく大学生を見てきた彼らのなかには、「努力は必ず報われる」という言葉を疑っている人が数多くいます。平均点でいい、というムードさえ漂っています。さとり世代のいちばんの特徴はこれかも!?
今回の研修では「さとり世代」がどうしてそう考えるようになったのかという観点から上記のさとり世代の特徴について説明をしていただきました。
「さとり世代」は10~20代で生まれた頃から携帯がある世代だそうです。LINEなどのSNSが普及しているので、学校を卒業してもずっと友達との関係がつながり続けているそうです。浅く広く長く続く友人関係が特徴で、しかもSNSの投稿では、ちょっとしたことで仲間はずれなどのリスクがあります。そのため、自己表現の方法はできるだけ当たり障りのない表現になります。
個人的にですが、さとり世代の「値段が高いからいいものorブランド品だからいいもの」=だから買う」ではなく「自分が買いたいもの=いい物」であるということは共感できました。しかし、SNSで表現するために「写真映えする=いいもの」の判断基準は、30代以上では少ないかもしれません。またLINEなどでつながっている人が多くて「個性的」なことはバッシングされる怖さと隣り合わせであるともいえます。「個性的」であったり「特別」であったりするよりも「普通」であったり「みんなと一緒」のほうがいい。そう考える若者が増えるのも、しょうがないのかなと思いました。
このセミナーと通じて感じたことは「特別給与が高くなくていいので、定年まで安定した生活(仕事)を手に入れたい」という考えを持っている人が多い「さとり世代」にとって、社会福祉法人は魅力的な就職先になり得るのではないかということです。個人的に社会福祉法人は(特別給与は高くないですが)「安定」している企業に当たると考えています。「安定した生活」を手に入れるにはいい就職先ではないでしょうか。社会福祉法人に就職するメリットを、若者にきちんと伝えることが大事だと感じました。あわせて法人の魅力や仕事の内容をどのように魅力的に発信していくかということも重要に思いました。私も法人にこの課題を持ち帰り、検討し、次年度以降の採用活動や運営につなげたいと思います。
このような研修に参加させていただきまして、ありがとうございました。
社会福祉法人八千代美香会
綱島 由美子